第 3回 2003年08月29日 

 

放射性炭素(14C)による年代測定法について(中辻輝紀、米丸啓介)

 

「測定原理」については「β線計測法」と「加速器質量分析法(AMS)」の測定精度の違いについて活発な議論があった。「測定の問題点」では半減期のばらつきや暦年校正曲線の作成方法についての議論があった。また、「AMS法の現状」と題して歴博の特別講演会「弥生時代の開始年代」の概要が紹介され、試料の処理の大切さや確率分布の求め方などについて議論された。

次回第4回では、以上のような議論をふまえて、不明な点や疑問点を整理し、専門家へのヒヤリングを行った結果について議論する予定である。

なお、当分科会には鉄、測定などの専門家(元企業研究所長、元大学教授、元企業測定専門家)も参加し、議論は学会のようなハイレベル(且つ分かり易い議論)となっている。実際、理系以外の参加者も議論に積極的に参加している。これからも、出来るだけ多くの方に気楽に参加していただきたいと考えている。現に回を追う毎に新規参加者が増えている。