第11回 2004年12月06日 

 

胎土分析について(西琢郎)

 

土器などの産地推定に用いられる胎土分析には、色調・粒子状態などの肉眼観察による伝統的手法と、顕微鏡観察や蛍光X線分析・分光分析等による分析的手法があり、それらの概要と問題点などが紹介された。さらに産地推定例や手法の適用限界についても説明があった。伝統的手法と分析的手法の結果が必ずしも一致していないのが現状であることや、産地推定の指標になる元素の決め方、データ処理の統計手法の問題などが議論された。会には東海大学の北條芳隆先生もゲスト参加していただき、議論が盛り上がった。