第14回 2005年06月28日 

 

花粉分析について(中辻輝紀)

 

講演資料は松下まり子著「花粉分析と考古学」(同成社)をベースにまとめたもので、花粉および花粉分析とはどういうものか、花粉分析の研究の歴史とその内容などが紹介されている。

花粉分析は、基本的には花粉層序(層位)学的方法によって、植生の復元に関する研究や、人間の活動と植物の関わり(農耕・稲作の開始時期や食生活など)に関する研究に活用されている。その場合、年代の絶対値を同定するためにC14年代法などと併用されている。

会合では、化石の具体的な生成プロセスや成分についての疑問、採取したデータを花粉ダイヤグラムに落とす場合の処理方法に関する疑問などが提起され活発に議論された。