第16回 2005年10月25日 

 

古代の尺度「古韓尺」について(新井宏)

 

古代の朝鮮半島および日本を対象に、古墳形状や寺院などについて約70種、約1000件の膨大な計測データを解析して「最も良く合う尺度」として選び出したのが「古韓尺」である。そして、その帰納的結果を「出雲風土記の距離」などの文献で検証した。その結果、次のような基準尺が4~6世紀の韓国と日本で使われていたことを明らかにした。

・古韓尺の1尺=26.7cm

・古韓尺の1歩=6尺=1.60m

・量田歩の1歩=古韓尺の3歩=4.80m

この発表に対して、中国の尺度との関係、卑弥呼の墓や鏡の寸法との関係などについて質疑・討論がなされた。