第45回 2011年05月10日 

 

弥生時代の鉄から考える邪馬台国と狗奴国(菊池秀夫)

 

鉄製品の出土状況は九州北部と中部では大きな違いがあり、この差が北部の邪馬台国と南部の狗奴国を示しているのではないか。さらに、宮崎県中南部の地域には原ヤマト王権と思われる勢力が認められ、これが狗奴国と統合されて邪馬台国を滅ぼし、畿内へと移動したと推定しているとのこと。以上の講演に対し、倭国の王権を考えるのなら、鏡のことも合わせて考えるべきであろうという意見などがあった。