第21回 2006年09月05日 


年輪年代法(新井宏)


講演では、年輪年代法に関する光谷氏およびその関連の論文のグラフからデータを読み取り、確率統計論を駆使して、光谷氏の論理を検証した結果が説明された。

結論として、光谷氏の論文には年輪標準パターンの作成や照合プロセスにあいまいさがあったり、「風が吹けば桶屋が儲かる」的論理が使われていたりする。そのような問題点を第三者が検証しようとしても、科学論文にもかかわらず詳細なデータや研究のプロセスなどの情報が公開されていないという重大な問題点を有している。いろいろ提起される疑問点を解消するためにも、光谷氏は詳細データを公表すべきであるとしている。