第25回 2007年05月22日 

 

新・伝統建築設計法-木割術と規矩術(木内修)

 

木割術とは伝統木造建築の設計法のことで、規矩術とはその部材の作図法のことである。

桃山時代の「匠明」の木割術は、建物中央の柱間の寸法が決まると他の部材の寸法が比例で自動的に決まってしまうほど完備されている。これを穴八幡宮神髄門の再建に応用した例が紹介された。また規矩術については、軒反りの設計をCAD上で作図できるように開発し、それを神宮外宮神楽殿の建設に使った例が紹介された。

古代の木割や尺度について、法隆寺や唐招提寺の例を取上げながら議論された。