第39回 2010年02月26日 

 

東アジアにおける天然素材を用いた補強・保護工法(小山田宏一)

 

講演では、古代日韓における盛土の補強・保護工法の説明があった。盛土は、突堤、堤や道路等補強土工法、洗掘対策等河川工法などに分類され、その具体的な例が写真や図で示された。盛土の補強・保護に使われた材料としては、樹皮、草本、粗朶などがあるが、7~8世紀以降は粗朶が中心的に使われるようになったとのことであった。

以上の講演に対し、古墳での補強土工法の例の有無(最近までの調査例では無いとのこと)、狭山池の構築方法について、箸墓の築造手順についてなど活発な質疑応答が行われた。